ホーム > 安佐医師会可部夜間急病センター便り > 大人のウイルス性胃腸炎とウイルス性食中毒!

大人のウイルス性胃腸炎とウイルス性食中毒!

安佐地区の胃腸炎の患者数の推移です。
胃腸炎・食中毒は冬を中心に年中はやっています!

食中毒


Q&A 大人のウイルス性胃腸炎とウイルス性食中毒!

Q. 「食中毒」と「食あたり」はどう違うのですか?

A. 同じ意味です。食中毒の「中」は、「あたる」という意味で医学用語です。
ちなみに胃腸が炎症おこせば胃腸炎。その胃腸炎が食品を食べて起こったのならば食中毒。さらに原因により、感染性、ウイルス性、細菌性、カンピロバクター(菌の名前)などの言葉を胃腸炎、食中毒の頭につけます。



Q. ウイルスでも食中毒を起しますか? 細菌性という気がしますが・・・

A. はい。実は小児、成人ともにウイルス性が圧倒的に多いのです。細菌性が1割で、ウイルス性が9割と考えられています。



Q. 「お腹のかぜ」ってよく聞きますが、よく引く「かぜ」の一種なのですか?

A. 「かぜ」とは鼻、のど、喉頭の感染症のことですから、「お腹のかぜ」というのは確かに変です。しかし、世間ではよくこのように言います。きっと、専門用語より分かりやすいためでしょう。理由は先生に聞いてみられるとよいでしょう。



Q. 「嘔吐下痢症」という病名は大人でも使えますか?

A. 悪くはありませんが、一般的に乳幼児の感染性胃腸炎に対して使います。
乳幼児は脱水をおこしやすいし、急変しやすいなどの理由によります。



Q. 大人は、どんなウイルスにかかることが多いんですか?

A. 多い順にノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスと推定されています。サポウイルス、アストロウイルスなども少数ですが感染します。



Q. それぞれのウイルスにどのような特徴がありますか?

A. ノロ、ロタともに、成人から乳幼児まで全年齢相の散発性、集団性胃腸炎の中心です。冬季は小児を中心に、初冬はノロ、初春はロタが毎年流行しています。またノロは冬~春の集団食中毒感染患者の約9割から検出されます。また高齢者施設・医療福祉施設の食中毒でない集団感染患者の約7割からも検出されます。一般に集団感染の場合、多くは原因食品が推定できません。推定できる食中毒事例でも、〝ノロに汚染された生カキ〟などとはっきり特定できることは極めてまれです。周りに感染者がいて、あとは調理器具やタオルや人の手などを介して広がったと考えられます。
一方ロタも乳幼児や高齢者の施設でまれに集団感染します。



Q. どんなとき、病院に行ったらいいですか?

A. 嘔吐下痢が止まらないとき、下痢便に血が混じるとき、脱水になりそうなとき、意識が遠くなるときなど早急な手当てが必要です。



Q. 検査は受けた方がいいでしょうか?

A. ロタ、ノロ、アデノウイルスに対しては、迅速検査を保険でうけることが出来ますが、感度が必ずしも充分ではありません。一方細菌を疑う場合は、細菌培養という検査があります。感度は100%ですが、結果に3、4日要します。先生に相談されるとよいでしょう。



Q. ウイルス性のものに特効薬はありますか?

A. 残念ながらありません。だから逆に症状に応じた対症治療が大切ともいえます。細菌性なら抗生物質がありますが・・・



Q. ウイルス性のものに予防法はありますか?

A. 菌の種類で、感染経路が多少異なりますが、
(1)手洗い
(2)食品をよく洗う
(3)充分加熱する
(4)調理器具の殺菌
(5)うがい
(6)マスクなどが大切です。




インフォメーション

  • 訪問看護ステーション
  • 居宅介護支援事業所
  • 安佐医師会立 安佐准看護学院
  • 広島北地域産業保健センター
  • 安佐医師会 会員専用ページ

可部夜間急病センター便り

広島市感染症情報センター

感染症発生届出票